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動物看護士おもちせんせいの ペットと健康でハッピーなくらし

動物看護士おもちせんせいです。動物病院をはじめ、様々な動物業界で仕事をしていました。その経験を活かし、職場でのエピソードやペットや動物との正しい暮らし方を紹介していきます。

熱湯をかけられた猫、シロの奮闘記 その2

シロの闘病生活

 

シロの治療は点滴による水分補給、酸素濃度の濃い部屋と徹底された温度管理での生活。抗生物質の投与、そして軟膏処置です。シロの火傷の範囲は全体と広く、軟膏処置には2人がかりで行う大変な処置でした。包帯とり、消毒との添付、そして再び包帯を巻く。一回につき1時間はかかる大掛かりなものでした。

 

食欲もないため、高栄養の流動食を毎日強制給餌しなくてはなりません。シロにしたらとても辛い治療でしょう。いつどうなってもおかしくない危険な状態が続く中、シロも私たちも懸命に治療に取り組みました。

 

飼い主も毎日のように病院に訪れ、シロを元気づきました。本当に飼い主さんはシロのことを大切に思っていたのだな、と印象的でした。

 

シロは、驚くことに徐々に元気を取り戻し、自分で動くことや少しではありますが、食事を摂ることができるようになりました。これはもしかしたら助かるかもしれない。私たちも、飼い主さんにもそんな希望が芽生えてきました。

 

シロの結末

 

しかし、そんな希望もつかの間、ある日、シロの容体は急変しました。そして、そのままシロが目を覚ますことはありませんでした。シロの闘病生活は、約1か月間。治療費は保険に入っていなかったため、相当な物でした。

 

シロは、鼻や耳に綿を詰め、綺麗な包帯に巻き替えて、真っ白なタオルにくるまれ飼い主さんと一緒に家に帰っていきました。飼い主さんは、それはもうひどいくらい悲しんでいました。「よく頑張ったね、偉いね」と涙ながらに語っていました。

 

今は猫を屋内で飼育する方が増えています。そのほうが、このような近隣住民とのトラブルを防ぐ意味でも良いと思います。猫は、犬のようにしつけをすることができません。

 

猫を飼うということ

 

猫を飼う人は、猫が嫌いな人も世の中にはいるということを常に頭に置いて生活しなくてはいけません。すべての人が、自分のように猫を愛しているわけではありません。本当に猫を大切だと思うのならば、猫を嫌いな人も安心して生活できるような配慮をすべきなのです。

 

今回のことは、私も大きな教訓になりました。熱湯をかけるくらい、猫を嫌いな人もいるのだということ。近隣住民の苦情は、きちんと対処するように飼育することが、飼い主の義務であるということを再認識させられました。

 

この記事を読んでいただいたみなさんも、愛猫を可愛がるがゆえに、身勝手な行動をしないよう、くれぐれも注意してください。猫が嫌いな人の迷惑にならないよう、きちんと責任を持って育ててください。

 

これは、シロからのメッセージでもあるでしょう。