動物看護士おもちせんせいの ペットと健康でハッピーなくらし

動物看護士おもちせんせいです。動物病院をはじめ、様々な動物業界で仕事をしていました。その経験を活かし、職場でのエピソードやペットや動物との正しい暮らし方を紹介していきます。

5月の寒暖差にご注意あれ!ペットの熱中症や風邪

ゴールデンウィーク後半ごろから、急に気温が上がりましたね。今日は夏日になったところも多かったようです。私の部屋も、西日が当たるため午後は35度になってしまいました。インコたちは基本暑さに強いので平気なのですが、私が平気じゃない・・・。今年初のエアコンをつけました。

私の飼っているインコのケージは二つ。セキセイインコ兄妹のケージと、コザクラインコのケージです。セキセイもコザクラも温度差に強い個体ですので、あまりシビアになる必要はないのですが、セキセイは10歳の老鳥、コザクラは3カ月の若鳥ですので、ここは気を付けたいところ。基本的に30度にケージ内を保ちたいので、今年は温度計を2ケージ分購入しました。

温度計は、室内と室外を測れるもので、ケーブルがあり、その先端に温度計がついているものです。ケーブルをケージ内に入れておけば、いつでもケージ内の温度がわかるというものです。朝晩は涼しいので、20wの保温電球は欠かせません。ちなみに40wにしてナイトカバーをかぶせると、40度以上になってしまうので、温度管理が難しいです。

犬や猫の暑さ寒さに注意!

犬は寒さに強く、猫は寒さに弱いと言われていますが、一概にそうとは言えません。例えば、寒さに強い国の犬種でも、日本で生まれ育った個体であれば日本の四季に慣れていると言えます。そのため、普通にひどい暑さも苦手ですし、寒すぎるのも苦手というわけです。逆に輸入してきた個体であれば、その国の気候に慣れていると言えます。

また、ゴールデンなどの比較的長毛なわんこは寒さに強めで暑いのは苦手。シングルコートのトイプードルなどは暑さには強めで、寒さには弱いということにもなります。

自分の飼っているペットが、暑さや寒さにどの程度抵抗があるのかをある程度把握しておく必要はあるでしょう。

ペットの熱中症に注意

犬や猫、鳥などペットにも熱中症は存在します。30度を超えるような暑さの中、部屋の中で過ごすことは危険です。家にいて空調を管理できれば良いのですが、留守がちな方は水を多めに与えておくことや、あらかじめ設定温度を28度くらいにしてエアコンをかけてから出かけることをおすすめします。熱中症は、重篤な症状につながる危険なものですので、注意しましょう。

特に、いつでも空調が効いた室内でばかり生活している子や、シニア、1歳未満の子は寒暖差に弱いため、朝晩と日中の温度管理をしっかりしましょう。朝晩は涼しいので、ヒーターや毛布を入れて寒さ対策を、日中はエアコンを使ったりして熱くなり過ぎないようにしましょう。

ペットに扇風機は無意味

私たちは、エアコンの前に扇風機で涼をとったりしますよね。これは皮膚から汗をかく人間ならではの方法です。ですので、皮膚から汗をかくことのできない、犬や猫、そのたのペットには無意味なので、扇風機をかけておけば暑さ対策になるという考えはNGです。ペット用のひんやりマットや、エアコンが一番良いと言えます。最近は温暖化の影響でどんどん気温が上昇しています。暑さに強いと言われている種類でも、熱中症や体調を崩すことがあるので、温度計を設置して、空調を管理してあげてください。

風邪にも注意

この寒暖差で、私たちも体調を崩しやすいですよね。犬や猫を始めとするペットも、同様です。日中の暑い時間は散歩など暑い屋外に連れ出すのは避け、涼しい朝や夕方に行いましょう。この時期は夏場の気温にまだ体が慣れていないことや、寒暖差が激しいことで、体力を消耗します。食欲は減っていないか、体重は大丈夫かなど、健康管理をきっちり行い、風邪のような症状があればすぐに動物病院を受診しましょう。また、元気な大人のうちは、そこまで温度管理にシビアになる必要はありません。いつでも快適な温度に設定してしまうと、逆に弱い体になってしまします。少しは寒い、暑いといった寒暖の差を与えることは大切ですので、日本の四季を味わえるように、ある程度は寒暖差をつくりましょう。