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動物看護士おもちせんせいの ペットと健康でハッピーなくらし

動物看護士おもちせんせいです。動物病院をはじめ、様々な動物業界で仕事をしていました。その経験を活かし、職場でのエピソードやペットや動物との正しい暮らし方を紹介していきます。

人気沸騰のペット・ハリネズミ:可愛いけれど、お迎えの前に知っておきたいこと

最近人気急上昇のペットが、ハリネズミです。真ん丸な体にとがった鼻先。とげとげは痛いけれど、とってもキュートな生き物です。最近はペットショップで良く見かけるようになり、家族としてお迎えする方も増えているようです。

発展途上のハリネズミ

ハリネズミが日本でペットとして注目されたのは、ほんの最近のことです。ということは、それだけペットとして発展途上にあるということでもあります。最近は、珍しい生き物に人気があり、ヘビを始めとした爬虫類や海外でのみ生息するめずらしい生き物も見かけるようになりました。

しかし、売れる一方でペットとしての需要が追い付かず、飼育環境が整っていないことが現実です。

個体に関して

ハリネズミのブリーダーさんはまだ少なく、日本で産まれた個体ではなく、海外から生態自体を輸入、販売するケースが多いようです。ということは、すでになんらかの病気を持っている可能性もあるということ。

大体のペットショップでは、一度購入した個体に関して、先天性の病気以外は引き取ってはくれないところが多いようです。生き物の返品交換はどうかと思いますけれど・・・。

なにはともあれ、ハリネズミはまだ良く考えて購入しないと、すぐに病気になって亡くなってしまうことも多いのです。

飼育用品も不十分

健康に暮らすために欠かせないのが、やはり「フード」です。ハリネズミ用のフードもまだまだ発展途上であり、栄養バランスがしっかり補えずに病気になってしまうことが多いようです。また、どのような環境のもと飼育することがベストなのかといった基本的なことも、いまいち認識不足のままお迎えしてしまう方も多いようです。

知識を持つ人の少なさ

ペットショップで購入する場合には、細かい飼い方を指導してくれる場所で購入することが鉄則です。特に、ハリネズミになど最近ペットとして扱うことが増えた生き物は、販売する側に十分な知識がない場合があります。そのため、雑で間違った飼育方法の説明を受け、うのみにした挙句、病気になって動物病院を受診する飼い主さんが増えていると聞きました。

動物病院でも・・・

命綱である動物病院でも、ハリネズミを診れる獣医は少ないでしょう。まだまだ、ペットとしての生態管理や病気の対処法が定まっていないこともありますし、獣医さんは自分がペットとして飼育し、生態のことをよく理解した動物しか診ない方も多くいます。そのため、目新しいハリネズミは、獣医さんも生態のことを良く理解していないため、安易に「診れます」と言えないのも現実です。

ハリネズミの販売店で集団感染

とある動物病院に、次々ハリネズミが来院したそうです。どれも同じ病気であり、飼い主さんに聞いたところ、同じペットショップで購入したことが判明しました。ペットショップでの扱いが不安になった獣医は、ペットショップに問い合わせ、このような病気で来院するハリネズミが多いため、販売を自粛するように勧めたそうです。実際、決定するのはペットショップ側ですので、どうなったかはわかりませんが、ペットショップ側でも気が付かないような病気の個体も、販売されているようです。

可愛いけれど、衝動買いは禁物

可愛いハリネズミですが、安易に飼うのは禁物です。できれば、もう少し様子を見て、健康な個体で飼育方法もしっかり正しいものが定着してから飼うことをおすすめします。珍しい動物を見ると、ついついお迎えしたくなってしまうものですが、飼い方の知識が不十分なまま購入すると、取り返しのつかないことになってしまう可能性があります。

決してハリネズミを飼うこと自体が悪いとは思いませんが、ハリネズミのお迎えを検討している方や、すでに飼われている方は、しっかり自分の責任で正しい飼育方法を学ぶ必要がある事を覚悟し、また、飼育書をうのみにせず、ハリネズミの健康を考え、毎日しっかりとした飼育環境を整えることが大切です。飼い方が定着しているペットよりも、苦戦を強いられる覚悟はできていますか?