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動物看護士おもちせんせいの ペットと健康でハッピーなくらし

動物看護士おもちせんせいです。動物病院をはじめ、様々な動物業界で仕事をしていました。その経験を活かし、職場でのエピソードやペットや動物との正しい暮らし方を紹介していきます。

そのしつけの方法、間違っていませんか?:猫に共通する間違ったしつけ

犬、猫、鳥・・・様々なペットがいる中で、やはり重要なのがしつけですよね。しつけって犬だけじゃないの?と思いがちですが、問題行動を回避するためにも、しつけはペットには必要です。もちろん、犬はちょっと特殊で学習能力が高いため社会でも活躍できますし、しつけや訓練の方法もしっかり定着しています。

猫の無駄鳴き

猫は単体で活動している動物ですので、基本的にリーダーというものが存在せず、自由奔放に生活しています。猫を飼っていて困るのが、夜中や朝方にうるさく鳴く「鳴き癖」や大事な家具などを台なしにしてしまう「爪とぎ」ですよね。

猫の本能だから仕方がない。

そう思っていませんか?実は猫にもきちんとした方法でトレーニングをすれば、治ることもあります。

まず、鳴き癖についてですが、一つは避妊・去勢をすることです。夜中に激しく鳴くのには、発情が関連している場合があります。もう一つは日光浴です。猫は夜行性と言われていますが、実際は夕方と朝方に活動的になります。その習性を知らない方が多いのが現実です。日光浴がなぜ良いかというと、猫にも時差ぼけというものがあります。いつでも寝ているように見えますが、太陽の光で日中と夜を見分けています。いつでも日光の当たらないくらい部屋でばかり生活していたり、夜間でも蛍光灯など明るい部屋でばかり生活していると、時差ぼけという睡眠障害を起こし、本来起きている時間に寝て、寝ている時間帯に活動的になってしまうケースがあります。

日光浴のもう一つの目的は、認知症の予防です。これは犬にも言えることですが、最近は生活環境が良くなったため、犬や猫も長生きするようになりました。そのため、認知症になる子も増えたのです。認知症の予防にも、日光浴で体内リズムを整えるという方法が効果的です。日中もずっと寝てばかりいると、夜眠れなくなってしまうことは、犬や猫にも当てはまります。高齢で寝てばかりいる場合には、朝窓辺に連れていき、きちんと日光を浴びせ、体に朝だと教えてあげることが大切です。また、その際には窓越しですと日光から得られる栄養が遮断されてしまいますので、網戸にするなどの工夫を行いましょう。

過去のことを反省できない

これも猫だけでなく犬にも当てはまりますが、例えば、ここで行ってほしくない場所で爪とぎをした場合、傷ついた家具を見て、猫に「ダメでしょ!」と言っても、猫は何を言っているのは理解できません。また、叱る際に名前を呼んだり、ケージに入れるなどの「罰」を与える行為は、飼い主との関係を悪くしてしまいます。名前に嫌悪感を持ち、呼んでも来なくなってしまいますし、ケージに入れられることを嫌うようになってします。

猫は、自分にとって「得」になることしか学習しないため、嫌なことは「させない」こと、嫌なことをしなかったら「褒める」ことが大切です。また、おやつを上げることも効果的です。例えば、爪をといでは困る場所にはあらかじめ近づけないようにしたり、ガムテープなどでここは嫌な場所だと学習させます。そして、その場所に行っても爪とぎをしなかった場合には、即座に褒める。場合によってはほめておやつを与えます。また、きちんとした爪とぎの場で爪とぎをした場合にも、褒めて、場合によってはおやつのご褒美をあげあしょう。この行動を根気よく繰り返します。

爪とぎには、猫にとって個体差があり、どのようなタイプの物が気に入るのか嫌なのかは試して見ないと分かりません。普段の行動から、どのようなものを使って爪をといでいるのかを参考にして、その猫が好きな爪とぎを購入または作成してあげることが必要です。

猫は爪をとぐものだという考えはその通りですが、必ずしもすべての家具をボロボロにしてしまうという生き物ではありません。罰を与えるのではなく、やらなかったとき、正しい場所でできたとき、その瞬間にご褒美を与えることが、猫のしつけにはうってつけの方法です。

また、しつけに関しては早い段階で行うほうがもちろん良いのですが、10歳の猫でも改善できた例もありますので、「うちの子にいまさらしつけてもね・・・」とあきらめずに、飼い主さんは根気よく、愛猫とのスキンシップとりながら、問題行動を解決していくと、よりよいにゃんこ生活がおくれるでしょう。

ざっくりと述べましたが、詳しいことはトレーナーさんに相談してみると良いかもしれません。