猛威沸騰アニサキス：猫に生魚は大丈夫？

今、猛威をふるっている怖い寄生虫が、アニサキスです。生魚に寄生しており、刺身や寿司などから胃に入り、胃に寄生する生き物です。アニサキスが胃に寄生すると、激しい胃の痛みに襲われます。通常の食中毒症と違うのは、下痢をしないことです。また、寄生虫ですので、胃カメラで早期に取り除く必要があります。

猫にもアニサキスはあるの？

確信はありませんが、おそらく猫にも寄生すると思われます。その場合は、やはり胃部に強烈な痛みが襲うはずです。予防としては、猫に生魚はそもそも良くないため、食べさせないことが一番の方法です。

猫は水が苦手なのに魚が好き？！

猫は魚が好き、とよく言われます。しかし、その反面で水が苦手とも言いますよね。良く考えると、矛盾しています。一体どういうわけなのでしょうか。

実は、猫は魚が好きというのは、日本特有の言われ方です。本来、ネズミやウサギなどの獣肉を食べてきた猫です。なので、海外では当たり前のように猫は獣肉を食べる生き物だと考えられています。

猫が魚というのは、日本が島国であり、昔から漁業が盛んだったことに由来があるようです。昔から漁が盛んであったため、あまった魚などを簡単にもらうことができ、猫は同じ動物性タンパク源でもあることもあり、狩りより楽に手に入れることのできる魚を食べていたことが理由のようです。

また、魚の日干しなどをしている家が多かったため、それを拝借する泥棒猫が多かったようです。

猫に魚は大丈夫なの？

猫は本来ネズミやウサギなどの獣肉を食べる生き物ですので、実はそれほど魚肉に特化した体の構造ではないと言われています。ですから、いつも魚ばかり食べていると、必要なビタミンが補いきれなかったり、病気の原因にもなってしまうことがあります。また、特に川魚には寄生虫がいることが多いので、あまりおすすめできないのです。

キャットフードに使用されている魚には、寄生虫の除去や、必要な栄養素がほかの成分で補えているため、毎日与えても問題はありません。

猫に刺身はほどほどに・・・

猫に生魚を絶対に与えてはいけないというわけではありませんが、与えすぎは病気の原因になるため良くありません。また、寄生虫がいる場合がありますので、与えないことがベストです。特に今の時期はアニサキスが潜んでいる場合があるので、人間食用の生魚も与えないほうが良いでしょう。

生魚は消化にも良くないため、与えるには火を通してからが良いでしょう。手作りフードなどで魚肉を使用する場合には、専門的な知識を十分に学んでから行うことが大切です。

猫には獣肉が一番！

ということもあり、猫は元来獣肉を食べて生きてきた動物です。ですので、主原料に使用するタンパク源には、チキンなどの獣肉の使用が一番適しています。もちろん獣肉にアレルギーがある場合や、魚肉が大好き！という場合には、キャットフードで与える分にはさほど問題はありませんので、必ずキャットフードから与えるようにしましょう。

猫の特性を知って、楽しく安全なキャットライフを送ってください。そして、私たちもアニサキスには十分注意しましょう。