動物看護士おもちせんせいの ペットと健康でハッピーなくらし

動物看護士おもちせんせいです。動物病院をはじめ、様々な動物業界で仕事をしていました。その経験を活かし、職場でのエピソードやペットや動物との正しい暮らし方を紹介していきます。

ダニ・ノミ、ついてないですか?!

 

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先日、猫と犬を飼っている友人からSOSが来ました。その内容は、猫と犬にダニ・ノミがついているとのことです。駆除薬や部屋のダニ・ノミ、お風呂に入れたほうがいいのか、などなど質問が山積みでした。今日は参考までにダニ・ノミについて書いておこうと思います。

駆除剤について

ダニやノミ発見したら、駆除剤を使用します。大体が液を垂らすタイプの物で、市販でも販売されています。

しかし、ここで要注意なのが、市販と動物病院でもらうものの違いです。これは人間でも言えることなのです。

例えば、市販のビタミン剤と、病院から処方されるビタミン剤では、その内容量が異なります。市販のサプリメントとしては定められた量があり、病院で処方されるもののような量を入れることはできません。

そんため、市販のビタミン剤では得られる効果は病院で処方されたビタミン剤に及びません。頭痛薬や抗生剤でも同じです。なので、よく医者の薬を飲むほうが効果が強いと言われるのです。

ということは、ノミ・ダニの駆除薬も同じです。市販で販売されているものは、あまり効果は得られません。

ダニやノミが寄生している場合、もう卵を産んである場合がほとんどです。なので、目に見える成虫をとっても終わりではないのです。

きちんと動物病院を受診して、正しい駆除剤を使用してください。

使用すと、屍骸が落ちます。これを放って置くとハウスダストなどアレルギーの原因にもなりますので、掃除機などで処理しましょう。

すでに卵がある場合は、羽化をしないと処分しきれない場合があるため、数日間ダニ・ノミがいなくなるまで続ける必要があります。

ダニ・ノミはきちんと駆除しましょう

主に外飼いの場合、ノミやダニがいても駆除をしない方がいます。確かに寄生されやすいのですが、放って置くと実は危険です。

  • 貧血になる
  • 食欲不振
  • 元気がない
  • 体重減少
  • かゆみ
  • ストレス

このような症状があり、体を媒体にどんどん増えていくわけですから、血を吸われて貧血状態になったり、栄養がいきわたらないため衰弱してしまいます。かゆみなどに対するストレスにも要注意です。

部屋の掃除は必要?

バルサンなどを焚いて駆除する、という方もいます。これは、あまりにもダニやノミがひどい場合には有効かもしれません。しかし、そもそも寄生虫であノミやダニは、媒体である犬や猫についています。

そのため、基本的に部屋中にいるということは少ないでしょう。落ちているものは、弱っているか屍骸です。ぴょんぴょんしていても、大体は媒体に付着しようとしているためです。

例えば部屋の隅のほうに住み着いているのでは!?と思ってしまいがちですが、犬や猫に寄生して、血液を吸わないと生きていけないので、その可能性は少ないでしょう。

お風呂に入れるべきか

お風呂に入れると、ダニやノミの屍骸や成虫をある程度落とすことができます。しかし、卵にいたっては、駆除しきれません。駆除剤を使用している場合は、薬の効き目を妨害してしまう可能性もあるため、獣医さんからしっかりと使用方法を確認しましょう。

 

完全な室内飼育であっても、ダニやノミが全くつかないわけではありません。なにかの拍子に家に入ってきたノミダニが、ペットに寄生してしまうことはあります。そのため、毎日のブラッシングなどで、ダニノミの有無や皮膚のチェックをしましょう。

ダニノミは首の後ろなどの暖かい場所、耳の後ろの涼しい場所、と移動しながら活動していますので、そのあたりをとくに重点的にチェックしてください。