動物看護士おもちせんせいの ペットと健康でハッピーなくらし

動物看護士おもちせんせいです。動物病院をはじめ、様々な動物業界で仕事をしていました。その経験を活かし、職場でのエピソードやペットや動物との正しい暮らし方を紹介していきます。

雷、工事音:あなたのわんこは大丈夫?

夏といえば、雷が多い季節でもありますよね。今夜も、関東は台風が来るとのこと。今はまだ雨が降っている程度ですが、今後どうなるのか心配です。

 

さて、このような豪雨や強風の音、雷の音など、苦手とするわんこは多いのではないでしょうか。実は、私の家にいたゴー君も雷が大の苦手でした。わんこは耳が良いので、私たちに聞こえないゴロゴロ音にも敏感に反応。

ゴールデンレトリバーという大型が、パニックをおこすともう大変です。一度、外に逃げ出してしまい、大騒ぎになりました。幸い、ケガもせず泥だらけで発見したのですが、道路に飛び出しでもしたら、大変でした。

 

雷の音などの自然音、工事などの騒音、掃除機や洗濯機、ドライヤーなどの生活音などは、社会化期にどのような生活をしたかによって、犬の対応は変わると言います。

社会化期というのは、子犬の頃に存在するものです。生後4週から13週頃にあると言われています。この頃は、恐怖心やストレスもなく、様々な社会性を身に着けていく期間です。

この社会化期に、このような様々な「音」に慣れさせておくことは重要な「しつけのひとつ」でもあります。うちのわんこのように、雷が鳴るごとにパニックを起こしてしまっては、こちらも大変ですし、わんことしてもストレスがかかってしまい、良くない例です。

話は少しそれますが、これはおそらく犬以外にも共通して言えると思います。8日で生後6か月を迎える、コザクラインコの小春。小春には、お迎えして間もないころ(生1カ月)から毎日掃除機やドライヤーの音を聞かせてきました。これは、大人になったときにいちいちびっくりしないようにです。

小春の様子を伺いながら行っていましたが、本当にあかちゃんのころは、怖いもの知らずなんで、なんでもなかったのです。

おかげで、今でもガーガーうるさく音を立てても、なんとも思いません。ちょうど私の住んでいる近くには採石場が合って、たくさんの大型トラックが砂利を運びに来ます。そのトラックの騒音や、砂利を落とすときの地震のような揺れ。これも小春にとっては良い社会勉強になっているらしく、大きな音や地震があってもへっちゃらです。

ですが、誰かがくしゃみをすると、びっくりして飛び跳ねます。そのくらい、差があるんですね。

 

話を戻して、このように社会化期に様々な物音に慣れさせるのは成犬になってからの生活に大きな影響を与えます。

しかし、雷音などの自然音は、そうそう都合よく発生するわけではないですよね。しかし、ご心配なく。今はインターネットに様々な音も流れています。代表なのはユーチューブ。

雷音はもちろん、豪雨、強風、様々な雑音、騒音もあるんです。今はこのような便利なものがあるので、是非子犬の社会化期にわざと音を鳴らして、なんでもないということを教えてあげるのが効果的でしょう。

 

実は子犬の社会化期はまだまだ奥が深いのですが、それはまた後程お話しします。