動物看護士おもちせんせいの ペットと健康でハッピーなくらし

動物看護士おもちせんせいです。動物病院をはじめ、様々な動物業界で仕事をしていました。その経験を活かし、職場でのエピソードやペットや動物との正しい暮らし方を紹介していきます。

ハムスターは暑さにも寒さにも弱い生き物です!

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関東はここ数日、急に暑くなりました。甲子園も終わり、夏休みの宿題に追われている学生さんも多いのではないでしょうか。

 

ハムスターブームは去っても、今も愛らしい容姿や行動に、人気のあるハムスター。その一番の魅力は、なんといっても価格の安さではないでしょうか。

ハムスターは繁殖が容易なため、価格も安くすることができます。以前、ハムスターブームの際には、それでも売り切れてしまうため、無理な繁殖が多くあり、その結果、体の弱いものや病気持ち、奇形の子などが目立ちました。

私が飼育したハムスターも、病気持ちの子が数匹いました。見た目には分からない病気を、お迎えしてから気が付いても、もはやどうすることもできません。

ハムスターを動物病院に連れていけば、一回の診察で生体代を上回ってしまいます。そんなハムスターが命を落としやすいのは、暑さや寒さも多いのではないでしょうか。

 

野生のハムスターは、土の中で生活しています。土の中というのは、気温や湿度が1年中安定しています。土の中は快適なのです。

そのため、ハムスターは暑さに弱く、寒さにも弱い、少々厄介な動物でもあります。夏場はエアコンの稼働は必須。涼しいアルミでできた涼用品なども用意します。すぐにバテテしまいます。熱中症にもかかりやすく、少し暑い部屋に置いておくだけでも、とても危険です。

冬場は、ペットヒーターとエアコンやヒーターなどで室内、ケージ内共に温めます。寒いと、ハムスターは冬眠状態に入るのですが、飼育されているハムスターは、しっかり冬眠の準備ができないため、「疑似冬眠」と言って、仮死状態に陥ってしまいます。一晩で命を失ってしまうことがあるほど、ハムスターは寒さに弱い生き物です。

しかも、夏場は特に、湿気も多いのですが、それも苦手。体にカビが発生したりしてしまうのです。夏場は早めに除湿器やエアコンのドライを入れなければいけないでしょう。

 

ハムスターは、確かに生態の価格も安く、エサ代も少なく済みます。しかし、このように飼育条件が厳しいので、しっかりと飼うにはそれなりの覚悟も必要です。

かくいう私も、初めてハムスターを飼ったとき、まったくペットへの知識がなく、購入の決め手は値段の安さと見た目の可愛さです。

しかし、飼ってびっくり!!光熱費はかかる、病院代もかかる、掃除も大変・・・。こんなに小さい生き物なのに、こんなに大変なのか・・・。少し後悔したときもありました。

しかもその子は先天性の持病持ちだったのです。とにかく色々な壁に当たり、右左覚えながらのお世話になりましたが、今でも強く印象に残り、大変さよりも愛情のほうが強く残っています。

今も、ハムスターを見るたびお迎えしたいのですが、パソコン周辺のコードがたくさんあり、ハムスターはよくそれをかじるので、残念ながらお迎えは難しい環境です。

 

まだまだ暑いので、24時間のエアコン稼働は必須でしょう。こんな小さな生き物に24時間エアコンが必要なんて!と思うかもしれませんが、それがハムスターという生き物です!そのぶんは、しっかり真ん丸可愛い容姿と行動で、お返ししてくれているはずですよ!