動物看護士おもちせんせいの ペットと健康でハッピーなくらし

動物看護士おもちせんせいです。動物病院をはじめ、様々な動物業界で仕事をしていました。その経験を活かし、職場でのエピソードやペットや動物との正しい暮らし方を紹介していきます。

動物園飼育員が怖いと思った動物ベスト3!:2位ダチョウ

私が動物園で飼育員として勤務していた時に、怖いと思った動物(瞬間)の

2位は、ダチョウです。ダチョウは長いまつ毛、つぶらな瞳、もふもふの羽がとてもかわいい鳥さんです。基本的には穏やかな性格です。

ダチョウは人を見分けます

私が飼育したのはメスのダチョウさんです。普段はおっとりした性格なのですが、しっかり人を見分けています。というのも、飼育員の一人のことが大嫌いなのです!

普通、飼育員が近づいても特に何の反応もないのですが、その人が近づくと両方の羽を広げ、フーーーー!っと声を上げて威嚇します。

ダチョウさんは大きいので、なかなかの意力です。そして、攻撃されると命に関わる場合もあるため、その飼育員さんはダチョウの世話をすることができませんでした。

その飼育員曰く、嫌われるようなことをした覚えがないそうで、何年たってもダチョウさんに嫌われ続けています。何が気に入らなかったのでしょうね・・・。

ダチョウの怖さを体験!!

丁度私が動物園に就職したころ、

動物園の飼育員がダチョウに頭をけられ、頭蓋骨骨折

という事故がニュースで流れました。私は「ダチョウの足は危険」と思い、ダチョウの世話をする際は、足に十分気を付けていました。

ダチョウの長い脚は、コンクリートのように固いのです。本当にかちかちと固く、とても生き物のようでがありません。確かにあの足にけられたら、骨折もするだろうといった感じです。

ダチョウの世話は、掃除とエサ・水を与えることです。掃除中はダチョウの位置を確認しながら、背中を向けないよう、また、怒らせたり驚かせないよう、そっと行いました。そして、問題はエサをあげるときです。

目の大きなすのこをたてにしたような柵の外側からそっと、餌箱を中に入れていたのですが、その時頭部に「ごちん!!」という感覚が・・・。

「痛い!!」と思い頭上を見ると、なんと柵の上からダチョウさんの長い首とお顔が・・・。

そう、あまりにも私がびくびくしていたので、早くしろとばかりにしびれを切らせたダチョウさんが、くちばしで拳骨をしたのでした。

笑いごとで構わないのですが、本当に怖かったです!!話すと、笑いごとになってしまうのですが、その時は本当に怖かったのです!!

それからは、足ほかにも、顔にも注意するようになりました。そして、なるべくすばやく作業をするように心がけています。

 

それ一回きりで、拳骨をされることはなかったのですが、動物はいつなにをするか読めないことがあるので、怖いです。懐ているつもりでも、急に襲ってくることもありますからね。

テレビなんかではダチョウさんに接触する場合は、ヘルメットをかぶっている方を見かけますが、あれは正しいと実感しています。

ちょっと笑いごとになってしまいましたが、怖かったナンバー2は、ダチョウさんでした。