動物看護士おもちせんせいの ペットと健康でハッピーなくらし

動物看護士おもちせんせいです。動物病院をはじめ、様々な動物業界で仕事をしていました。その経験を活かし、職場でのエピソードやペットや動物との正しい暮らし方を紹介していきます。

わんにゃん、ねこはむ、仲良くするコツは?


ネコとハムスター仲良し


猫にしつこいインコ

 

可愛いペットを愛でるのも良いのですが、ペット同士が仲良くしているのを眺めるのも、また違う楽しみがありますよね。

特に、わんことにゃんこ、にゃんことハムスターといった、違う種類のペット同士の中が良い姿にはほっこりさせられます。

特に猫とハムスター、インコは捕食する側とされる側ですよね。この2種類が仲良くなるには、どういった条件が必要なのでしょう。

 

子犬、子ねこには「社会化期」と呼ばれる時期が存在します。

これは、以前にも記事で書いたのですが、子犬や子ネコが社会に適応するために、多くのことを学ぶ大切な時期です。

この時期に学ぶことは、

  • 音や物慣れる
  • 人間に慣れる
  • 同じ動物やほかの動物に慣れる

といった、人間社会で生きていくために必要なものごとを学びます。この時期は、まだ恐怖心よりも興味心が強く、捕食しようという本能も少ないのです。

社会化期の時期に、ほかの動物と接触させ、害がないことを学んだ子は、その動物に懐きやすくなります。

社会化期にインコと暮らした猫は、インコと仲良くなりやすく、猫と暮らした犬は猫と仲良くなりやすいということになります。

 

しかし、全てがそうというわけではありません。相性もあり、性格もあります。もともとが臆病な性格ですと、ほかの動物と仲良く出来ない子もいますし、相性が悪いと、害はないと分かっていても、仲が良くない場合もあります。

 

そして、野良猫がひよこを温めるというケースもあります。本来なら捕食する猫ですが、母性本能が強い場合や、空腹をあまり感じていない生活をしている子に見られるようです。

 

ほかの動物同士を仲良くさせたい場合は、まずはじっくり様子を見ることです。直接的な接触は避け、ケージ越しなどで対面させます。

小鳥などの場合は、ケージをいたずらする場合もありますので、必ず飼い主さんが見守り、対面させてください。

どうしても相性が悪い場合には、部屋を別々にして合わせないように住まわせることも必要です。最悪の事態を想定して、もしそのような場合になってもきちんと最後まで飼育できる環境を整えましょう。

 

基本的に、猫と鳥といった、捕食する側とされる側にある関係は、失敗すると危険です。小さなうちから一緒に生活していれば一緒に暮らせる確率は高まりますが、成猫、成犬になってからほかの種類のペットをお迎えする場合には、まず今いる子の性格を把握することが大切です。

臆病な子や社会性が乏しく、飼い主さん以外には懐かない!といったタイプであれば、ほかの動物との同居は難しいでしょう。

小さなうちから色々なペットや様々な人間と一緒に暮らしており、好奇心旺盛な子であれば、受け入れやすい性格だと言えます。

 

最初からほかのペットとの同居を望む場合には、社会化期に一緒に生活させることが望ましいでしょう。