被災地 茨城県より被災時の迷子犬
私が茨城県で被災したとき
今日は3月11日。東日本大震災が起こった忘れられない日ですね。私も茨城県で被災しました。私は営業先から職場に帰る際の車内で被災しました。車が横転するのではないかと思うほどの激しい横揺れだったのを覚えています。
迷子の犬
震災からの自宅までの帰り道は、とても過酷な物でした。地盤は歪み、道路のあちこちから水が噴き出し、まるで海のような洪水。周りの空気は恐怖で混乱で満ち溢れていました。
皆、万全を期して時速5キロほどで運転していました。そこで、ふと横目についたのは、一匹の「犬」でした。その子は、おそらく地震でパニックになって暴れているうちに、首輪が抜けたか切れてしまったのでしょう。そのまま走り続け、我に返ったときにはここがどこかわからないといった感じでした。
不安げな顔で当てもなくとぼとぼと歩いていました。怪我はなさそうでしたが、地面はがれきや割れたガラスなど危険がたくさん。「誰か助けて」そう顔が訴えていました。本当は車の中に入れてあげたかったのですが、連れて帰ってもなにもできないため、飼い主が見つけてくれるか、マイクロチップを埋めてあるかを祈りその場を去りました。
マイクロチップと首輪の併用
私の住んでいる周りは田舎なので、大体の方が庭付きの一軒家です。そのため、犬を庭で飼育している方も多くいます。普段は首輪をリードにつないでいる飼い方が多く、首輪が抜けたり切れたりしてしまい、脱走した結果迷子になるケースもあります。迷子になったときのために、マイクロチップの着用をおすすめします。
飼い犬か野良犬かを見分けるには、「首輪」が効果的です。そのため、首輪に観察や迷子札を付けておくことは保護されるうえで非常に役に立ちます。しかし、なにかの衝撃で首輪が取れれしまうと、なかなか一般の方が保護してくれなくなります。また、保護をしても届け先が分からない。という状況になりがちです。
そういった場合は、保健所などに保護されます。保健所ではマイクロチップを読み込む機械があるため、マイクロチップを装着しておけば、どこの犬か素早く発見することができます。マイクロチップは目に留まりにくいですが、取れてしまうことがないため、この二つを併用することが、このような災害時や迷子になった際、とても役に立つでしょう。
次回は、被災したときの私のペットの様子を語ろうかと思います。あの犬はいまどうしているだろう。6年前のことだから、もしかしたらもう生きていないかもしえないけど、飼い主の元に無事に戻れたことを願います。そして、たくさんの犠牲者と、ペットたちにも、深く追悼します。
2017年3月11日 おもちせんせい
この震災を風化させず、いつまでも災害に対する備えを怠らないこと。